2025.3.21
ライゼのこと、信じていいんです。
ライゼ開発ディレクターの高橋です。本日は、ライゼの研究に至った裏話について少しお話しさせていただきます。
私は敏感肌で、子どものころから肌に触れるものに制限があり、保湿を入念にしてきました。しかし、時間が経つと肌がつっぱるほど乾燥し、何度もクリームを塗り直さなければならない状態でした。
特に額の部分は乾燥しすぎて色素沈着がひどくなり、メイクアップ効果のある日焼け止めやファンデーションすら使えないほどの敏感性乾燥肌でした。20代なのに肌のバリア機能が崩壊し、乾燥によるダメージで肌はボロボロ。鏡を見るたびにため息が出る日々でした。
乾燥知らずのつるつる肌に憧れ、理想のスキンケアを求めて、時間とお金を惜しみなく費やしていた20代の私は、いわば“化粧品難民”でした。
そんな時、ある大手化粧品会社の看板広告のキャッチコピーが目に留まりました。「何もいらない、この肌があれば」。随分強気な言葉だと思いましたが、肌のコンディションが私たちの生活に大きく影響を与えることを改めて実感しました。
肌の調子がいいだけで気分が上がり、友人に「肌が綺麗だね」と褒められると自信につながる。肌はまるで相棒のように、心を映し出す大切な存在です。
そこで私は「必ず肌をきれいにしてやる」と決意しました。現在では、健やかな肌を手に入れ、もちろん美肌加工なしの素肌でも自信を持てるようになりました。
ご覧のとおり、左の写真は乾燥と肌荒れがひどく、日焼け止めがすぐに浮いてしまうほどでした。特に額の色素沈着は深刻で、頬もバリア機能の低下により常に赤みが目立っていました。
同時に、私はある疑問を抱くようになりました。
「なぜ化粧品ひとつで、肌がこんなにも変化するのか?」「良い変化もあれば、悪い変化もある。改善したと思っても、すぐに『効果実感』が薄れるのはなぜか?」
化粧品に含まれる化学成分が肌の上で化学反応を起こしているのではないか。もしこの化学反応に肌が頼り切ってしまったら、肌本来の再生力が阻害されるのではないか。そんな疑問が次々と浮かびました。
私は、「化粧品で肌を変えるのではなく、肌本来の力を最大限に引き出す根本的なケアは存在するのか?」と考え、徹底的に肌を理解するために学びの旅に出ました。
当時、土日休みのOLだった私は、週末に専門学校へ通い、さらには平日の退勤後もオンラインキャンパスを活用して、エステ臨床など肌に関するあらゆる分野を学びました。
その中で、「バリア機能」と「代謝の力」に強く惹かれました。ケアひとつで乾燥はもちろん、肌の質感まで改善できることを知り、学べば学ぶほど奥深い世界にのめり込んでいきました。
疑問は確信に変わり、「肌にはもともと綺麗になろうとする力がある」と信じるようになりました。その力を引き出す化粧品を作れないか、、それが、私が初めて化粧品作りを夢見た瞬間でした。
現在の化粧品業界は、時代の進歩とともに多機能化が進み、その結果、肌本来のメカニズムが邪魔されることも少なくありません。すき焼きとお寿司を一緒の皿に盛りつけたら、味が混ざり合って台無しになるように、過剰な機能性は肌にとって不要な負担になり得ます。
そこで私は、「本当に肌に必要な成分だけを届ける」ことを前提とし、バリア機能を回復しつつ、不要なものを排除するサイクルを作れば、肌質そのものを育成できるのではないかと考えました。
私は3つの原則を掲げました。
①「肌には自分で潤す力がある」 潤いの源である天然保湿因子(アミノ酸)の供給と、良質なタンパク質(ケラチン繊維)によるサポート。
②「肌には自分で自分を守る力がある」 バリア機能を構成するヒト型セラミドとヒアルロン酸による保護。
③「肌には自分でリセットする力がある」 乱れがちなターンオーバーのサポートと、細胞の自由修復を促す土台の構築。
この3つの「肌育」の理念をもとに、本物の化粧品を作るために製薬会社を探し始めました。
紆余曲折を経て、「肌育」の理念に賛同してくれたサティス製薬様と出会いました。研究チームの協力のもと、自然界唯一の20種類のアミノ酸をバランスよく含む幻の卵殻膜エキスと、世界初の植物性ヒト型セラミドを和栗の渋皮から抽出することに成功しました。それはまさに奇跡のような発見でした。
その後、ヒアルロン酸やターンオーバーをサポートする植物エキスを厳選し、成分の相乗効果を考慮しながら試行錯誤を重ねました。89回の試作の末、ライゼ初のエッセンスセラム乳液が誕生しました。界面活性剤を使用しない処方にこだわったため、開発は難航し、途中で諦めかけることもありました。
しかし、自分の肌の確実な変化を信じ、5年以上の歳月をかけて「REISE(ライゼ)」というブランドを立ち上げることができました。
化粧品作りは、1%の前進のために200%の努力を費やす、終わりのない旅です。すべては、あなたの肌のため。「使ってよかった」「ライゼを信じてよかった」と思っていただける笑顔のために。
これが、ライゼの誕生物語です。
これからも初心を忘れず、より良い化粧品を作るために全力を尽くします。一生ものの肌のために、末永くライゼが伴走できることを願っています。